子供の苦しみが不登校という形で現れたのであれば、それはむしろありがたいこと

子どもへの対応
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不登校の子どもを持っている親御さんに役立つ情報を発信していきます。


私の娘は小学1年生の2学期から突然学校へ行こうとすると体の不調を訴えるようになりました。

度々担任の先生に相談していましたが、先生の反応は冷たく「ご両親が甘やかしているからでしょう。私からよく言って聞かせますから、おうちでもきちんとご指導ください。」というものでした。

この担任の先生は定年間近の大ベテランの先生で、学年主任でもありました。これまで沢山のお子さんを担任されてきた方ですので、娘の様子には一切動揺することなく淡々と対処していました。

ところが娘はだんだん体の不調ばかりか、食事や睡眠がとれなくなり、おかしな言動をとるようになりました。

ゴミ箱のゴミや生ごみを「かわいそう」だと言って、涙を流しながら拾い集め自分の机にしまいこむようになったのです。そして、とうとう学校へも行けなくなりました。

あわててかかりつけの小児科へ連れて行くと「このお子さんは精神を病んでいますので、早急に児童精神科を受診させてあげてください。」と言われ、隣街にある大きな精神病院の児童精神科への紹介状を書いてくださいました。

すぐに紹介された大きな病院を受診し、沢山の検査を受けました。そこでわかったことが二つありました。

1つは娘のIQが他のお子さんよりも高いということ。そしてもう1つは、娘が精神を病んでいる原因が担任の先生であるということでした。

先生はベテランであるが故、自分のクラスは他のどのクラスよりも優秀でなければいけないと必要以上に子供達に厳しく接していました。

何事にも一生懸命取り組む性格の娘は、小学校に入学してからというもの掃除も勉強も一生懸命がんばっていました。ところが掃除が少しでもうまくいかないと、廊下に出され教室に入れてもらえない日が続き悩んでいたそうです。

わからないことがあって先生に質問しようと声をかけると、「その話し方はなんだ。」と激怒され、話を聞いてもらえないと言っていました。

そして、ケガや病気で欠席していたお友達が学校へ登校して来た日に、休んでいた間に習ったことでわからないことがあり戸惑っていると、大きな声でみんなの前で怒鳴られていたそうで「どうして先生は怒るのだろう。

あの子は休んでいてわからなかったのだから、もっと優しく教えてあげればそれでいいことなのに。私は何をしてあげればよかったのだろう。」と悩んでいたようです。ゴミを拾い集める行動は、この現状からクラスのお友達を助けてあげたいという現れだったようです。

娘は、他のお子さんよりもその担任の異常さを敏感に感じ取り、悩み続けて精神を病んでしまいました。

主治医からは「これ以上担任の先生とかかわらせるのは危険です。転校させてください。」と言われました。

けれども娘は転校を拒みました。仲の良い大切な大好きなお友達が沢山いたからです。

私たち両親は学校へ行き、それまでのいきさつを担任ではなく校長先生に伝えました。

そして、クラスを変えていただけるようお願いしましたが、それは決まりで出来ないと言われました。

けれども校長先生は娘の状況にとても心を痛め、担任とは絶対に顔を合わせないで済むように、別の棟の別の階に娘の部屋を用意してくださいました。

そこで、教頭先生や手のあいた先生方が授業をやってくださいました。

初めは1時間だけ授業を受ける日々でした。私も一緒に授業を受けました。

徐々に徐々にゆっくりゆっくり授業時間を増やしていき、体育や図工や音楽もやるようになり、給食も食べるようになり、午後も授業を受けられるまでになりました。

3学期には担任には席をはずしてもらうという形をとり、クラス行事にも参加しました。

いつしか娘には笑顔が戻り、別室登校ではありましたが元気に楽しみに学校へ通うようになりました。

翌年、担任が変わり、娘はみんなの待つ教室へ戻ることができました。

2年間、児童精神科へ通院しましたが、その間の投薬は一切ありませんでした。

病院で、家庭で、学校で娘の心の闇に寄り添って娘の笑顔を取り戻しました。

今は3年生になりましたが、学校では学級委員も務め、将来の夢に向かって毎日生き生きと過ごしています。

子供が不登校になるには必ず原因があります。苦しんで苦しんで苦しんで、それをまわりの誰かに言える子ならいいのですが、言葉にするすべを知らない子もいます。

言うことがダメなことだと感じている子もいます。言ったら怒られると思う子もいるでしょう。

でもそれが不登校という形で現れたのならば、それはむしろありがたいことだと私は思います。

不登校という形にさえも現れず、親や教師にはいつもと変わらぬ様子で接し、ただひたすらに心の内で耐えて学校へ行き続け自らの命を絶つ子供が多いからです。

娘の不登校が始まった時、そして娘の心の病がわかった時、私たち親はパニックになりました。深い悲しみに襲われ、自分の子育てを責めたりもしました。

覇気のない娘を見る度、娘の将来を案じ苦しみました。でも、苦しんでいるのは誰よりも娘自身なのだと家族で何度も話し合い、ただひたすらに娘の心に寄り添い続けました。

それはきっとその子その子でペースも寄り添い方も違うと思いますが、まず我が子の苦しみが不登校という形で現れたことを何よりの前進だととらえ、一緒に乗り越えて行っていただけたら、どの子もきっといつかまた生き生きと学校へ行ける日がくると私は信じています。

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